お正月には火の神である荒神を怒らせないために、火を使わず、日持ちのする料理を用意したんです。
唐(中国)では、1年を竹の節(ふし)のように区切って普段と異なった日「お盆や正月」を節(せち)と呼び、この節日(せちにち「節句のことを指す」)に作られるめでたいお料理が「おせち料理」と呼ばれるようになりました。
おせち料理は「めでたさを重ねる」という意味合いで縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。
地方や家庭ごとにお重の中身は様々ですが、基本は、お屠蘇、祝い肴三種(三つ肴)、雑煮、煮しめといわれています。
火を通したり干したりするなど日持ちする物が多いのは、平安時代後期からの風習により火の神を怒らせないため、正月に火を使う台所仕事をしないからであるといわれています。
現代では、女性が正月三日くらいは休めるようにという意味合いもあります。
関東風や関西風・洋風おせちなど、近年ではさまざまなバリエーションのおせち料理が広まっています。
(参考:大丸)