ほとんどのおせち料理は冷凍で宅配されます。
最大のメリットは日持ちがすること。、鮮度も落ちませんから作る側にもいただく側にも安心です。
デメリットは、解凍する手間がかかること。
冷蔵庫で24時間置いて自然解凍してください。などというふうに書いてあります。
早めに解凍を始めないと、せっかく新年を迎えたのに解凍待ちをしたり、
食べたらまだ一部凍っていてジャリっといったりして雰囲気がだいなしになります。
いったん冷凍すると食感が変わりやすい食材もあります。
たとえば、たけのこ。
繊維が壊れるからか、フニャッとしておいしくなくなっていることがあります。
また、年末年始でいっぱい食材を詰め込んだ冷蔵庫におせち料理を入れるスペースを確保しなければならないのも、困ることが多いのではないでしょうか。
お正月には火の神である荒神を怒らせないために、火を使わず、日持ちのする料理を用意したんです。
唐(中国)では、1年を竹の節(ふし)のように区切って普段と異なった日「お盆や正月」を節(せち)と呼び、この節日(せちにち「節句のことを指す」)に作られるめでたいお料理が「おせち料理」と呼ばれるようになりました。
おせち料理は「めでたさを重ねる」という意味合いで縁起をかつぎ、重箱に詰めて出されます。
地方や家庭ごとにお重の中身は様々ですが、基本は、お屠蘇、祝い肴三種(三つ肴)、雑煮、煮しめといわれています。
火を通したり干したりするなど日持ちする物が多いのは、平安時代後期からの風習により火の神を怒らせないため、正月に火を使う台所仕事をしないからであるといわれています。
現代では、女性が正月三日くらいは休めるようにという意味合いもあります。
関東風や関西風・洋風おせちなど、近年ではさまざまなバリエーションのおせち料理が広まっています。
(参考:大丸)